昔からずっと、介護職の離職率は高めの数字で推移しており、早々に辞めてしまう人も珍しくはありません。介護の仕事をつらく感じるのは、介護サービスの種類に関わらず起こり得ることですが、介護サービスの種類によっては、そのサービスならではの問題に悩まされる場合もあります。デイサービスの施設で仕事を行う介護職が直面しやすい問題が、レクリエーションで人前に立つことによる不安やストレスです。
脳の機能を高める、周囲とのコミュニケーションを深めてもらうなどの目的でレクリエーションは行われますが、レクリエーションは他のプログラムとは性質が大きく異なります。利用者の前に立って話しかけたり、説明をしたりすることに慣れている介護職はそう多くはなく、不安やストレスを感じやすいのが実情です。もちろん、介護職の仕事にコミュニケーション能力は欠かせませんが、利用者とのコミュニケーションを問題なくこなせる人であっても、レクリエーションでつまづくことは意外と起こり得るので、非常に厄介です。
デイサービスの施設で働く場合、宿泊に対応している一部の施設を除けば、基本的に夜勤はありません。夜勤がない点はデイサービスの大きな魅力ですが、その一方で、夜勤手当がつかないため給料が伸び悩みやすいという難点も抱えています。肉体的な負担が大きい夜勤は、介護職に退職を決意させる要因となりかねませんが、できる限り多く稼ぎたいのであれば、夜勤ありの職場への転職を検討するのも手です。